さて、なぜ、内モンゴルの中学生のみなさんが、日本のみなさんと交流をしたいのでしょう。また、内モンゴルって、モンゴルのこと?モンゴルといえば、草原の国なのに、なぜ植林が必要なの?などなど、いろんな疑問がわきあがってきたのではないですか。
4月のはじめに、私の中学の同級生のバガナーさんが校長先生を務める第五中学を、PTPLの新聞をもって訪問しました。
第五中学は、5つの中学が合併して一つの学校になりました。全体で学生は1200名ほどいます。遠いところにすんでいる人たちは通えないので、ほとんどの学生が寮生活をしています。
訪問すると、突然、400名ほどの学生や教職員の前で日本の話しをすることになりました。どこから始めたらよいのかとまどいましたが、日本の中学生の学習環境や、生活環境、自然に対する人々の考えなどを話しました。そして、PTPL新聞をもとに、こどもたちのHAND IN HANDという植樹活動の話しもしました。
みなさんが内モンゴルのことをよく知らないように、第五中学の人たちも、日本のことはよく知りません。「テレビドラマ(戦争ドラマ)で見る日本人とあなたが言う日本人とは違うようだが、本当ですか」「日本の学生は、私たちに興味をもつと思いますか」「手紙のやりとりはできますか」など、さまざまな質問がでました。みんな、日本に関心をもっているのだなと感じました。バガナー校長が、「日本の学生と交流したいと思う人は手をあげてみてください」と問いかけたら、なんと、ほとんどの学生が手をあげたのです。
そして、バガナー校長から、「セルゲレンさん、あなたが、日本の中学生との架け橋になってください」と言われました。もちろん、喜んで!
現地には、メールもFAXもありません。国際電話もむこうからかけることはできません。ですから、まず、手紙のやりとりから始めて、お互いに訪問したり、いっしょに木を植えられたらいいなと思っています。
〜ボリジギン・セルゲレン〜 |