ひなたぼっこばなし 第73話 「ぐちょぐちょ粘土」

 
かあくんシェフ、小麦粉に水を多めにいれて、ゆるゆるにします。
 
梱包材、いえ、パンをいれてよくこねます。ぐちょぐちょ。
 
色をかえて同じくこねこねします。
やっぱり、ぐちょぐちょ。

 散歩道に紫陽花がふわふわ咲き始めました。冬のころ、もう枯れているのではと思うくらい茶色い枝だったのに、今はたくましい緑色。いったい、どこに力をためていたのでしょう。

 もう梅雨ですね。雨の日は家の中ですごすことが多くなります。そんなときのおすすめが、「小麦粉粘土」。まず、ボウルに小麦粉を適当にいれます。いれたら、さわってみてください。ふわふわしていい気持ち! そしてパチンパチン手をたたいてみて。粉がまいあがってまるでけむりの中にいるみたい。ほっぺたにパタパタつけてみたら、お化粧。手と腕にぬれば、七匹のオオカミのお話がはじまります。腕に粉をつけたオオカミがコヒツジたちに「おかあさんだよ」といって腕をみせるでしょ。あれですよ。あれ。

 ひとしきり粉とあそんだら、すきな色の食紅をパパっといれて、お塩をひとつまみ。そして水を少しずついれてねっていきます。こねこね。指にべっとりついて、うひゃー。べとべとゆびーっ。水をたして、またこねこね。そうこうしているうちに、あら、もちもちっ。 小麦粉粘土のできあがり!

 お店で買えば簡単に手にはいるけど、自分ですきな色の粘土をつくるのはとっても楽しいですよ。ねちょねちょ、べとべとは、気持ちわるい感覚だけど、それもまた面白い。ぜひ、粉のさらさらからもちもちの粘土になるまでのさわり心地の変化を楽しんでみてください。

 3さいのかあくんがすきな小麦粉粘土は、もちもちになる前のぐちょぐちょ粘土。水がかなり多めです。買ってきた粘土は「面白くない」とバッサリ。心ゆくまで感触を楽しみながら遊んでます。見ているだけでこちらもウキウキしちゃいます。



干します。「青いパンと赤いパンです」


ちなみに、オーブンでは、ケーキもやいています。