ひなたぼっこばなし 第64話 「マザーリーフ」

 1日のたつのが早いですね。子どものころは、もっとゆっくり1日がすぎていたような気がします。もう、7月。1年の半分以上がおわってしまいました。
 お話を書く仕事には、この日までに書かねばいけないという‘しめきり’があります。守るようにしていますが、ここのところおくれがち。いけないことと思うのですが、1日があまりにもはやくて。家事が終わり、10時ごろ書き始め、お昼に1時間ほど休み、また夕方まで書く生活。柴犬まるの散歩もあるし。でも、やるっきゃない。


茶、白、灰色。
いろんな色の綿の苗がまじってます。


ゴーヤの表面は、まるでろうそくのろうを
たらしたみたい。暑苦しいなあ。

 私の仕事机は庭が見えるようにおいてあります。ですから目のはしに緑がみえていい感じです。それに今年の夏は、我が家の内も外もやけに緑が元気なんです。
 まず、綿。まるの誕生日に、井の頭公園にいったとき、自分で育てた綿で糸をつむぎ、アクセサリーを作って売っている女の人がいました。ネックレスを買ったら、綿の種をくれました。その人が育てた綿の種だそうです。プランターにまいたら、元気に成長中。どんな花が咲くのかな。それから、キンカンの花が3年ぶりに咲きました。白くて小さな花。とても上品。花がさいたので実もなりますね。楽しみー。

 そして、ゴーヤ。今年は、「太い」実がなる苗を買いました。次から次へと実り、ほしい人にわけていましたが、きのう、夫が夕飯にゴーヤチャンプルを作りました。そんなに苦くなくておいしかった!トマトもすずなり。お日さまがあたらなくても下にある実から赤くなるんですね。ふしぎ。


緑のカーテンは風がふくと
葉っぱのにおいもただよってきます。


小さい実だけどずっしり重いミニトマト。
甘みはいまいち。



1枚1枚が大きいマザーリーフになりました。
肝っ玉かあちゃんかな。


マザーリーフの葉の先から
芽がではじめました。かわいい。

 さらに、部屋にはマザーリーフ。マザーリーフとは、正式名はセイロンベンケイソウといって、日本では小笠原諸島や南西諸島に自生しているそうです。葉を水にうかべておくと、まわりから芽がでてきます。ですから、ハカラメ(葉から芽)、子宝草、ハッピーリーフなどともよばれています。
 そのマザーリーフを、昨年、2枚400円でインターネットで買いました。水に葉をうかばせておいたら、芽がのびてきたので、鉢に植えかえたら、どんどんのびて元気なマザーリーフになりました。うれしーい。思わず、(葉の数)×200円と計算している私……。いけない、いけない。ほしい人にわけてあげることにしましょう。もちろん、ただで。

 とにもかくにも、まわりの緑にはげまされながら、仕事をがんばります。みなさんも、暑さに負けずに日本の夏を楽しんでください。