ひなたぼっこばなし 第32話 「 銀座のみつばち、コツコツブンブン 」

ミツバチ
ふっと息をふきかけるとすっと飛んでいきます。
羽根がすきとおってきれい。
ミツバチの巣箱
しきりのむこうに、巣箱が並んでいます。
わかるかな?
服
ミツバチゾーンに入るときは、
こういうかっこうをします。
採蜜機
ミツをためてある板状の巣を装置にいれてまわし
遠心力でミツをとります。
採れたハチミツ
きょうのハチミツ。
これだけではありません。まだまだあります。
 そろそろ梅雨。庭のレモンの木にアゲハチョウの幼虫を2匹発見。ぷくぷくに太っていて、かわいい。無事にチョウになれますように。昨年、庭に実をすてておいたヨウシュヤマゴボウがかなり立派に育っています。秋になったら、実でガーゼを染めてみよう。ネコのひたいほどの庭ですが、生長の力をすごく感じます。みんな、生きてるかぁ!おお、生きてるぞー。

  さて、この前、銀座のあるビルの11階(地上45メートル)にくらすミツバチたちに会ってきました。養蜂家(ロウやミツをとるためにミツバチをかう人)の指導で、銀座で仕事をしている人や、すんでいる人たちが、ミツバチを飼い、ハチミツをとっています。そしてハチの目線で町のあり方を考えていこうとしています。え、銀座でハチ?って思うけれど、銀座は高いビルをたてないというルールがあるので、ミツバチがとびやすい町なのだそうです。
  ハチは刺すというイメージがありますが、いえいえ。ミツバチは自分からさすことはないんですって。攻撃されたらたたかうけれど、刺したら自分が死んでしまうから、よほどのことがないとささないそうです。
  
  銀座の空の下、ブンブンと元気よくとびまわるミツバチ。生きている40日の間、毎日毎日小さな身体でがんばってミツを運びます。一匹のミツバチが一生かかって運ぶミツの量は茶さじ半分だそうです。その日にとれたミツはクロガネモチの花にキンカン少々。なめてみたら、もったりしてあまーい。こんな小さなミツバチがこんなにたくさんのミツを、花から集めてきてコツコツためたのです。頭ではわかっていることだけど、ミツバチがブンブンとんでいる場所でなめてみると、自然の営みにしみじみ感動。スタッフの人が足元におちたミツバチをみつけて手にのせて巣にもどしてあげていました。その気持ち、わかる、わかる。

 ミツバチがいることで、近くのお稲荷さんのお供えものを食べていたカラスがいなくなったそうです。カラスはミツバチが苦手なんですって。そして屋上に花を植える人もふえたそうです。私の祖母は築地で暮らしていたので、築地と銀座は私が子どものころから親しんでいる場所です。なんだかうれしいミツバチクン効果です。

  きのう、姉が「庭の花にミツバチがきてたわよ」と話していました。それはうれしい。会えるといいなあ。