9月になって、なんだかほっとしました。暑い夏でしたねー。近所の神社では、秋祭りがはじまりました。私が子どものころは、山車(だし)をひっぱって、ごほうびにお菓子とナシをもらったものです。秋祭りは、収穫を祝い、神様に感謝する行事ですが、子どもたちにとっては、お菓子をもらえるうれしい日でした。
さて、ついこの前、おじさんからレモンをもらいました。スーパーで売っているまっ黄色のレモンではなく、おじさんの庭でなったレモン。このレモンの木には面白いお話があります。18年前、おじさんはニューヨークのレストランで友人と舌ビラメのムニエルを食べていました。料理に添えられてたレモンがとてもおいしかったので、種をポケットの中にいれて帰国。さっそくまいてみたら、1つの種がぐんぐん育って、木になり、毎年たくさんの実をつけるようになったそうです。
レモンの木は高さが2メートルぐらい。枝を大きくひろげて、いろんな大きさの緑色の実をつけていました。私がもらった実は、1年半前になったもので、姿はやや、ぶこつ。
さっそく、切ってみたら中に水分があまりない感じ。「あれ、カサカサしてる」と思いながら、しぼってみたら、どこから出てくるのかと思うくらいたくさんの汁が流れ出てきました。なめてみたら、すっぱーい!あたりまえなんだけど、すっぱーい!うぅうううう。
気をとりなおしてレモンの断面をみてみたら、なんと、種に芽と根がでてる。もう、びっくり。これは、うめなくちゃいけないと思い、さっそく、種まきをしました。こんな小さな種から、木が育つのだと思うとふしぎです。でも、育つんですよね。
というのも、私の庭に、1本のビワの木があります。高さが3メートルぐらい。まだ1度しか実をならしたことがありません。それも、あまりおいしくなかったんだけど、葉をお風呂にうかべて、ビワ湯を楽しんだりしています。この木は、弟が小学生のときに給食で食べたビワの種をまいて、育った木なんです。たった、一粒の種から育った木。40年ぐらいたってるかな。
だから、このレモンの種も、18年後にはりっぱな木になるはず。そして、たしかなことは、実ができるころには、私はすっかりおばあちゃんになってるってこと。うめぼしばばあになってる?いえいえ、レモンばばあよ。(意味が自分でもよくわからないけど)
秋はおいしい果物の季節。みなさんも、食べたら、種をちょこっとまいてみてください。
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