「日本の宝」



2008年度社団法人富士五湖青年会議所              第49代理事長
長田尚丸


         

 私ども社団法人富士五湖青年会議所は、富士山北麓の大きなエリアで様々なボランティア活動を約半世紀に渡り展開してまいりました。そして本年度私の長年の夢でもあった富士山世界文化遺産登録についても積極的に関わっていきたいと思っております。

  私どもの活動拠点でもあるこの自然豊な富士五湖地域について、また将来にわたって未来の子供たちのために町づくり運動を展開する運びとなりました。

  私たちこの地域に住む者にとって切り離せないものの一つが「富士山」であると考えます。霊峰富士の雄大さや気高さは多くの人々に感銘を与え、世界に誇る日本のシンボルとして多くの人々を魅了してやみません。

  この富士五湖地域にとって富士山の存在なくしては何も語ることができないといっても過言ではないと言えるでしょう。富士山の存在や魅力がこの地域の歴史や文化に深く関わり、この地域の自然・景観・信仰宗教・経済・環境等様々な分野で深く関わってきた事も事実です。

  4年程前に富士山を世界自然遺産登録に向けて環境省と林野庁が協議検討を行い、国を挙げて申請したものの、ゴミ問題等であえなく却下されたことは周知のとおりであり、私ども富士山の裾野に住む者として恥ずべき事実であると共に深く反省させられる事だと感じております。

  しかし、私ども地元青年会議所として日本の宝である富士山を世界の宝にしたいと考えます。2007年1月に世界文化遺産登録に向けて暫定リスト入りを果たしましたが、世界遺産に登録されるまでの道のりはまだまだハードルは高く、意外と知っているようで実はよく分かっていない富士山世界遺産登録にまつわるこの地域の歴史や文化等について、地域住民と共に学び世界遺産登録に向けて取り組んでいきます。

  私ども青年会議所のみで世界文化遺産登録が果たせるとは思っておりませんが、青年としての英知と勇気と情熱を持って地域住民と共に世界遺産登録への気運を高め、富士山を中心とした地域づくりや環境問題等についても取り組み、私ども青年会議所として富士山を中心としたこの自然豊かな富士五湖地域を、胸を張って後世に引き継いでいける、そんな明るい豊な社会のためにがんばっていきたいと思っております。

静岡県庁、富士山ライブカメラのコーナーへはこちらからご覧下さい。

                                                  2008年7月 1日掲載
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