■みなさんへのメッセージ

久留米自然かぶと虫牧場
代表 内田龍司

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■かぶと虫牧場からのメッセージ
かぶと虫牧場私は乳牛を育成する酪農家であり、「久留米自然かぶと虫牧場」の代表です。久留米市荒木町にて30年来無償で、全国の子ども達へ酪農経営の副産物であるかぶと虫をプレゼントする活動を続けています。今年も全国へ約2万匹が里子として出かけていきました。
私は「食と安全と循環型酪農経営の安定」の観点から、乳牛には、国産の稲わらを主体にしたエサを与えています。このエサで育成した乳牛の糞から、かぶと虫の幼虫のごはんやベッドとなるエサを作ります。エサは乳牛の糞とおがくず、水分調整をするための「えのきくず」や「稲わら」を混ぜて、三ヶ月以上堆肥舎で一次処理し、屋外に野積すると出来上がります。この餌にかぶと牛が卵を産みつけ、たくさんの幼虫が育つのです。かぶと虫が卵を産むのは、エサが安全な証拠です。 幼虫が育ったエサは当初の量の五分の一になり、これを使って育てた野菜や果物は通常と比べてサイズが大きく、糖度が高くておいしくなります。将来は、このエサを使ったブランド野菜を作り、地域ぐるみの活動に広げていきたいと考えています。

かぶと虫の無償配布は生産者個人として、日ごろ牛乳を飲んでいただいている消費者の方々へのお礼であり、全国の子ども達へ農業や自然、命を守ることの大切さを伝えたい一心で続けています。 この長年のボランティア活動と、かぶと虫の幼虫を使った独自の廃棄物処理法は、平成16年度に個人として初めての「かぶと虫特区」認定として実を結び、活動の後押しをしてくれています。

◆下記ページでも、かぶと虫牧場の活動が紹介されています。
かぶと虫
“かぶと虫おじさん。「夢」を配りつづけて30年。“
http://www.plantatree.gr.jp/plantlove/asakura.html

カブトムシHAND IN HAND写真・イラスト館
http://www.plantatree.gr.jp/handinhand/hinh3/kabutomushi.html
かぶと虫