■狭山でHAND IN HANDがスタートしました!
爽やかな秋晴れの9月24日。とても明るく無邪気で優しい子どもたちが参加してくれました。
「綺麗な森!」と驚く声が方々で聞かれます。森の中は日光が心地よく、緑と光の具合が絶妙です。多くの鳥の声も聞こえます。
午後2時20分、参加者がそろいました。まず最初に牛窪さん初め、やまおやじの会のスタッフが武蔵野の森や、クヌギの木について説明してくれます。
「人は昔、武蔵野の森を、利用するために作り、手入れしていました。だから実は、これよりも細い幹の細長い木が並んでいたんですよ。クヌギは、2cmほどの大きな丸い団栗をつける木です。樹液が豊富に出るので、クワガタやカブトムシも来るんですよ。落葉は腐葉土になり、クワガタの幼虫などを育てます。」
自然は循環するように出来ているのですね。虫の中には、植物の受粉を助ける働きをするものもいるので、クヌギを植えることで、さらに豊かな森が作られるでしょう。子どもたちは手作りの丸太椅子に座って、興味深々に耳を傾けていました。
また、子どもたちは森で遊ぶのが、とても楽しかったようです。子どもたちは『秘密基地』で遊んだり、栗を拾ってみたりと、自分たちで遊びを見つけていました。 子どもたちの、好奇心は素晴らしいですね。続々と新しい遊びを発明していく子どもたちを見て、子どもの秘める可能性は大きいな、と思いました。
説明の後、植樹の開始です。 友達・親子で協力しあって、クヌギの木を丁寧に植えていきます。
「僕の背と同じくらい!」
「虫がいる!」
「楽しいね」
「根があって掘れないよ」
子ども・親から様々な声が飛びます。自然に驚きつつも、みんな楽しそうです。木を植えるのは初めての方が多く、スタッフの助けを借りながら何とか自分の木を植えました。
最後に自分のプレートをつけて、『ぼくの木わたしの木』の完成です。「散歩の時に見れるように、道の傍に植えました」そう語っている女性もいらっしゃいました。みんなの木がすくすくと育ち、大きくなって子どもが出来たときに親から子へ、自然への想いが継がれていくといいですね。
活動の後、第1回の活動のシールを貼ったカードが配布されました。シールをめぐって騒ぐ子どもたちの間では、カードゲームが流行っています。カードゲームは、なんでもある十分満ち足りた現代だからこそ、子どもたちの間で流行るのかもしれませんね。与えられるより、自分で楽しみを発見する。そういうことをしたいと、無自覚に思っているのかもしれません。そのようなことの出来る場所が、子どもたちにより多く開放されればいいですね。
最後に、食事会が催されました。沖縄の三線の音色と自然と一緒に、じゃがバターや焼き栗を美味しく頂きました。
やまおやじの会の牛窪さんは、「子どもたちが一生懸命植えてくれてよかったです。今後は自分達の植えた木を見て、森を育てていく気持ちを育ててもらえればいいですね」と語ってくれました。
今日一日を通し、子どもたちは自然と親しみ、その面白さを発見したのではないでしょうか。また、なにが危険かということも、少しわかってもらえたかな。自然は美味しい味覚や癒しをくれます。しかし、毎年起こる山での遭難事故などを見ても分かるように、軽んじてはいけないものです。自然の素晴らしさ・怖さ、その全てを愛していけたらいいですね。
自然の中で家族の団欒を深めてはいかがでしょうか。
報告・PTPLボランティアスタッフ
青木 歩美 |